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「ねぇ、ねぇ、聞いた悠妃?なんか今日転入生が来るんだって!」
朝の学校はその話題で盛り上がっていた。でも僕はあまり興味はない。
「転入生か……」
「そうだよ!ねぇ、三門君はどう思う?」
女子が僕に質問する。いきなり話をふられると困る。
「えぇーっと、楽しみだな」
「だよね。イケメンの男子がいいな…あ、美咲!実は今日ね」
女子は違う話し相手を見つけたらしく走って行ってしまった。でもハルは平気らしくて僕の隣に居てくれる。
「……いいの、ハル?僕とじゃなくて他の女子と話さなくて」
「何言ってるの飛鳥。私が行っちゃったら飛鳥一人になっちゃうでしょ!それにまだ私が面倒見てあげなきゃね」
いつもの明るさに僕は自然と微笑んでいた。
そしてチャイムが鳴り先生が入って来ると一気に質問の嵐が押し寄せる。勿論、転入生の事だ。
「落ち着け。じゃ、早速だが入って来て貰おうか」
先生がそう言うとドアが開き、背の高い男子と可愛らしい女子が入って来た。
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