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「ふむ、そうだな」
マリアナはまた一つ欠伸をした後、ベッドから立ち上がる。
すると、ぐぅぅ~とマリアナのお腹から可愛らしい音が鳴る。
マリアナはポッと顔を赤らめる。
「アハハ、お腹空いたんだね」
「こら、笑うな......!」
マリアナは顔を赤らめたまま、笑う私を怒る。
「お前の腹は正直だな」
そう言うジークをマリアナはきっと睨む。
おぉ......にらみつけるだね。
「......何だ、お前まで私をバカにするのか?」
「いや、別にそういうわけでは......」
「炎弾魔法百発と氷槍魔法百発、どっちが良い?」
「......俺が悪かった」
そんな二人のやり取りを見て、私はまた「ハハハ」 と笑う。
ジークはマリアナの尻にしかれてるんだね。
◆
「あらあら。そんなことがね~、フフッ」
俺たちは今、朝食を食べている真っ最中だ。
食卓には、ご飯、味噌汁、卵焼き、サラダ、野菜の浅漬けや鮭の塩焼きが並んでいた。
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