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朝食を食べながら、マリアナの話を聞いた理奈殿はクスッと笑う。
「もう、笑わないで下さい」
さすがにマリアナは照れ笑いをする。
きっと俺が笑ったら八つ裂きにされるのだろうな......
「アハハ。良いじゃないマリアナ、可愛かったよ~」
そう言うと恵美も思い出したように笑う。
「恵美まで......」
マリアナはずいぶん決まり悪げだ。
まあ、本当に恥ずかしいのだろう......
「ねぇ、元からマリアナは寝起きが悪かったの?」
恵美は味噌汁を飲みながら、俺に問う。
「まあ、そうだな。俺が物心ついた時からそうだったな」
俺はフォークで卵焼きを口に運ぶ。
うむ、さすが理奈殿だな。美味い。
ちなみに俺の手では箸を持てないので、フォークで朝食を食べている。
「良いじゃない。ほら、寝る子は育つってよく言うし」
理奈殿は口に手をあてて微笑む。
「私は一日消費した魔力を回復させてるから、他の人より寝起きが悪いんだ」
マリアナはブスッとしながら言う。
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