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ガタッ!と立ち上がる恵美に苦笑しながら注意する理奈殿。
恵美は慌てて座り、食を進める。
学校、か......異世界ではどんなことをしているのだろうか。気になるな。
◇
「それじゃ行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい」
制服に着替えた私は、お母さんに見送られながらジークとマリアナと一緒に家を出る。
「人間界の学校ね......どんな感じなんだろな」
マリアナは歩く私についてきながら言う。
「私の高校って結構大きいんだー。たぶんここら辺では一番だよ」
私はマリアナたちに向きながら歩き、微笑む。
「高校?学校じゃないのか......?」
ジークは私の言ったことに首を傾げる。
ああ、なるほど......あっちでは中学とか高校とかで分けてないんだ......
「高校っていうのはね、高等学校の略でね、中学を卒業したら通えるんだ」
「中学?また学校か?」
ジークは更に意味が分からずにまた首を傾げる。
これは最初から説明した方が早いかもしれない......
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