聖カピヴァラ学園

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ガラガラッ! 「ハーイ、みんな席についてー。」 ドアを開けて入ってきたのは、金色の髪に、眼鏡をかけた女教室だ。 「今日からこのクラスの担任になるサナ=タロエです。よろしくねー。」 ざわざわっ! 男子生徒達のテンションが上がった気がする。 「とりあえず、これから皆さんの魔法属性を見るから一番の人から前に来てくださーい。」 その言葉を聞き、ドア側の1番前の人が前に向かう。 ちなみに、ドア側の1番前から番号は振り分けられているため、俺は最後から2番目だ。 サナ先生は教卓の上に、ハートの形をした石を置いた。 ラブカストーンですね、わかります。 最初の人がラブカ…、もといハートの石に触れて魔力を流す。 すると、ハートの石が青と緑に光った。 恐らくは水属性と風属性だろう。 この世界にはそれぞれが持つ属性があるらしく、持っている属性の数はバラバラだが、平均的には1人だいたい2、3種類の属性をもっている。 これは得意属性であり、他の属性魔法とは威力が変わってくる。 わかりやすく言うと、火属性の人間が火属性の魔法を使うと威力が強力になる。 他の属性魔法も使えるが、火属性魔法ほどの威力は出せない。と言うことなのだ。
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