161人が本棚に入れています
本棚に追加
入学時に渡された教室の振り分け案内にそって俺は自分の教室に移動する。
1年B組だ。
ホワイトボードに指定の席番と名前が書かれていたので俺は自分の名前を探し、机に移動する。
窓側の後ろから2番目の席か。
あまり目立たなく過ごそうと思っていたからこりゃラッキーだな。
周りを見渡し近くに座るのが誰かと実はドキドキしていたりする。
僕にも青春の1ページ描けるかな…?
つって。
スクールアイドルだけじゃなく、学園生活というものにも興味があったため正直オラ、ワクワク。
ガタッ
「あぁ…チィーズのライブ…」
くっっっっそ!!!
後ろの席は変態王子かよ!!!
「あーっ!アンタあの時の!」
「食パンくわえて曲がり角でぶつかった女子高生みたいなリアクションすんな。」
「………!!!」
王子は驚いたように目を開き、やがて凄い笑顔で俺を見てきた。
「君!今日から親友だ!」
なぜそうなる。
「いや、俺を王子として見てくる人間ばっかで嫌気がさしてたわけよw
君、名前は?」
あーなる。
王子故のコンプレックスってやつか。
「俺はクラウド。アンタはサタソ=アマスキーだっけ?
これからサタソな。」
この会話を聞いていた周りの人間達は驚いたようにこちらを見ていた。
最初のコメントを投稿しよう!