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突然奪われた唇。
恨んでいないのか.....理人の考えていることがわからなかった。
「どうして....」
この言葉しかでてこない。
「....棗は柳瀬川家を選んだ。だから、これはお別れのキス....」
理人は勘違いをしている。早く説明しないと...。
「僕は柳瀬川家を選んでない」
「ならどうしていなくなった!」
理人は辛そうな顔をしていた。僕がいけなかった....はっきりと答えを出していたらこんなことにはならなかっただろうに。
「....僕には柳瀬川家に大切な守るべき人がいてでも理人も大切でどっちかを選ぶことができなくて逃げてしまった。ごめんなさい」
でも、僕は決めたよ。
「嘘だ!みんな嘘をつく.....父も母も棗も!捨てるのならいっそのこと殺して....」
血のついた僕の刀を手に取り理人は自分の首に刃を向ける。
僕は理人の手を握り言った。
「僕と一緒に死のう....もう離れない。こうして手をつないで....」
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