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「来ないでくれないか....」
僕の言葉で三人は止まった。蒼は納得いかないのか珍しく泣きながら近づいてきた。
「兄上!どうか俺をおいていかないでください....」
子供の頃のようだ....。
「蒼、僕は置いていかないよ。消えてもいつもそばにいる....蒼、生きるんだ。死んだ両親の分も....お前が弟で幸せだった」
僕が笑顔を見せると三人は涙を流していた。悲しいなんてない。今、僕はとても幸せなんだ。
理人を強く抱きしめると理人が僕の耳元で囁いた。
「棗、愛してる」
僕たちは光に包まれどんどん消えていく。これで使命を果たしました。
目の前が眩しい.....。
理人....
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