2 クラスと寮

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「あー、…めんどくせぇな。……今日は授業ねぇから寮に帰るなりなんなり、各自適当にしてくれ。以上」 俺気づいた。 黒板に書いてあった、「適当に座れ」を書いたのはこいつだな! 素晴らしいやる気の無さである。 ……っと、そういえば寮どうするんだろ、理事長室でも行くか。 「あ、おい…えーっと、そこの……黒髪ロン毛」 俺が立ったとき、皇帝が思い出したように言った。 …黒髪ロン毛? 周りを見回してみる。 ……ロン毛、いない。 …………俺か!! 「ちょっと来い」 ちょいちょいと手招きされたので皇帝のもとまで行く。 名前覚えてないにしてもロン毛はないわー。 ひどくね?黒髪ロン毛とか。…いや、ロン毛だけどさ。 「担任なんだから名前ぐらい…」 「うるせーチビ。……お前名前は?」 チビって言った…! チビって言ったなあああああああこいつううううう!!! 俺はちょっと睨みながら答えた。 「水瀬 春です。…それで、なんの用なんですか」 「ああ、これ。今から寮行くんだろ?カードキー。買い物とか食堂の支払いにも使う。なくすなよ」 「……どうも」 「部屋番号はそのカードに書いてある。…っと、寮長室には近寄らないほうがいい」 皇帝はそれだけ言うと教室を出て行った。 寮長…?
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