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怖いぐらい笑顔の静が俺の顔をじっと見る。
「な、なに」
「俺のお願い!春ちゃん、俺とデートして~!」
笑顔のまま、俺の手を握り言う。
もっと変なお願いをされると思っていた俺は呆気にとられた。
「お、おう…そんなことでいいなら……?」
戸惑いながら返事をすると、静は目を輝かせた。
「じゃー日曜のお昼に食堂ねぇ~!」
◆ ◆ ◆
そのあと、琉は会長に、真琴はモブ男に捕まり、涼哉は逃げ切ったというのを聞いた。
いまは自室のベッドでBL萌え補充中…。
おっやばエッロ、うわあリアルでもこんなのに遭遇したい…とても萌えるぞ…えっっろ
と、割と過激なものを読んでいたとき
コンコン
ノックの音が聞こえた。
「んぁーい」
ダラダラしていたせいもあってか、とても気の抜けた返事をしてしまう。
しかしそれを気にした様子はなく、「入るぞ」と声がし、扉が開いた。
「明日の事なんだが……………、」
そこで言葉が途切れる。なぜか固まっている涼哉。
「なに、どうかしたか?」
そう声をかけると、涼哉はハッとして頭をブンブンと振った。
なんだなんだ?謎行動。
「あ、明日、会計とその…デートだろ。あいつは常に発情期だから気をつけろよ」
何故か動揺してどもっている涼哉は、「それだけ」と言い出ていった。
……いったい………?
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