お友達から始めませんか?

2/6
239人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
「今日もある」 俺、佐藤健人はそこら辺にいる至って平凡な男子高校生 モテる事が全く無く恋愛とは一生無縁だと悟りかけていた俺だが、一ヶ月ほど前から学校に行くと毎朝下駄箱に入っている一通のラブレター 差出人はおそらく同一人物…だと思う。名前が書かれてないから誰なのか検討もつかないんだけどな 最初は初めてラブレターを貰ったことが嬉しくて一日中ソワソワしてたが、流石に手紙だけが一月もなるとドキドキも失せて今ではただの日課だ その上、幾らラブレターをもらっても残念ながら俺が通う学校は男子高なため女子かもしれないという期待は最初から一切無い ラブレターの相手が同じ男だと知りながらも一日中ソワソワドキドキしてた頃が懐かしいな…… 「おっ!なんだ今日も入ってんのかモテモテだな~健人」 「榊か。羨ましいなら変わってやるぞ」 過去を振り返って懐かしさに浸ってると、後ろから愉しそうに声をかけてくる友人の榊。朝から高いテンションの榊にウンザリしながらも軽くあしらい手紙を開くと小さな文字で一言「好きです」とだけ書かれている ……平凡な俺に毎日ご苦労様な .
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!