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「ふぁ~ねむっ」 翌日、榊の計画通り下駄箱で待ち伏せするために朝早くから眠いのを我慢して学校までやって来た 一応念のため下駄箱を確認するとまだ手紙は置かれてない 放課後に入れているわけでは無いようだな。良かった…俺の努力が無駄にならなくて ……にしても言い出しっぺの榊がまだ来てないってどういう事だよオイ メール送っても返事がないって事はアイツまだ寝てやがるな!! 眠さで苛立ちながら榊に電話をかけて起こそうとした時、誰かの足音が聞こえた もしかしたらラブレターの奴かも!! さっきまでの眠さも忘れ慌てて下駄箱の影に身を潜め覗くと俺の下駄箱の前に誰か立っ…………てえぇぇ!!!? 相手を確認した瞬間俺は自分の目を疑った。今俺の下駄箱の前に立ってる奴って学校一の不良鈴沢零じゃねぇか!! 一匹狼で誰ともつるむ事なく、相手は少しでも触れただけで即病院送りだのアイツの暴れた後は地獄絵図だの人を殺した事があるだの(最後はどうなんだか…)兎に角恐ろしい噂が絶えない不良が何故俺の下駄箱の前に!!!? はっ待て!違う!きっと偶々通りがかっただけだ!!…って下駄箱に見覚えのある紙を入れたよ!!!もう間違えようがねぇ………ラブレターの犯人あの人だよ 驚きと恐怖で、手にスゲー汗かいてる。取り敢えず気付かれないようにその場を離れよう 見ていることがバレたら俺の命が危ない ガッ 「ふべっ」 「………………誰だ」 しまったぁぁ!!自分の鞄につまづいて転ぶとか恥ずかしい!!じゃなくって気付かれたぁぁ!!足音が近付いてきてる!どうしようどうしよう 「っ!……佐藤健人」 「!!!………………………はい」 一人内心大パニックになりながらこの状況をどうするか、どう生き延びるか考えを巡らせていると、手紙から香ったのと同じ甘い香りがした。と思ったら名前を呼ばれ反射的に思わず振り返ってしまった しまった俺のバカァ!! サヨナラ俺の人生 .
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