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加賀谷晴人小学3年の作文より抜粋
僕の中には三人お友達が居ます。みんなとても面白くて、何時もいっしよにいるので、とても楽いです。でも、いっしよに遊べないのがすごく残念です。いつか一緒に遊びたいです。
部屋の片付けしている途中、小学生の時に書かされた作文を見つけて読んでいた。
「はぁ懐かしいなぁ。俺にもこんな時代あったんだな」
句読点の多い作文と内容を見て誰に言うでもなく呟いた。
(そうだねぇ思えばあの辺りから晴人は僕たちの事を隠し始めたんだよねぇ)
晴人しか居ない部屋でそんな声が聞こえた。普通なら、ドキッとなって辺りを見渡したり、するが晴人はこれを何か知っている。
「んなの当たり前だろ?今でもあんなこと言ってたらただの痛いやつだっつーの」
声に何の違和感もなく当然のごとく返す。もう一度言うが今この部屋には晴人しか居ない。更に言えば今家族は外出中のため、他の部屋には誰も居ない。ならこの声は誰か?それは晴人の中の人である。
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