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中の人と言うのは何も晴人が着ぐるみだとかそう言う訳ではない。加賀谷晴人は多重人格者であり晴人自身の人格と他に三人の人格がそんざいしている。
(そんなことは無いさ!きっと自分に超能力があると信じている電波少年だと思うだろう)
「それを痛いやつだつーんだよ」
(まぁ?僕も彼らも僕たちの存在を否定しなかった君には感謝してるんだよ?)
自分の中の人格の一人の言葉にあの頃を思い出す。
(いつまでメソメソしてんだよ!あんな奴ら言わせておけば良いんだよ)
(そうだねぇ…実際僕たちは存在してるんだし)
作文を発表しクラスのみんなに嘘つき呼ばわりされ、泣きながら歩いていた晴人に中の人が慰めてくれた。しかし当時9歳の晴人は、それでも悩み涙が止まらなかった。
「み、みんなグスう、そんなの居ないって…」
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