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(だ~か~ら~晴人が認めている限りは、間違いなく俺たちは存在してるんだって)
「……ほんと?」
(僕たちが嘘着いたことあったかい?)
「…いつもついてる」
(ははっじゃあこれは間違い無く本当だ。だから、もう涙を拭きなさい)
「うん…!」
涙を袖で乱暴に拭う。それでもやはり涙は零れる。
家に着いたあとも、ずっと話を聞いてくれたおかげで、翌日にはすっかり元どおりになっていた。
「感謝してんのは俺の方だよ」
(えっ?)
言葉にしなくとも、いくらでも伝えられるのだが、やはり言葉で伝いたい気持ちがあるものである。
(ついに晴人がデレたか?)
ニヤニヤしている顔が浮かぶくらいムカつく言い方をされても、晴人の内心は穏やかだった。
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