5人が本棚に入れています
本棚に追加
/127ページ
もっとも、其れだからこそ彼は「今」、この話を持ち掛けているのだろうが。
「お願いします、芝山さん。」
「気持ち汲んでやりたいんは山々や。そやけど、俺に言われてもなあぁ…。」
「僕で良ければ、話を聞きましょうか。」
さらりと紛れ込む声。
今日は絶妙に温い茶と、一口大に切り分けられた和菓子を持って場に座する。
「ああ、いつも助かりますわー、瀬田さん。」
「……。」
「…そんなに噛み付きそうな顔をしても駄目ですよ。蒲生さん。」
最初のコメントを投稿しよう!