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(和晃)「はい,あの甲子園の常連の能登川高校ですよね?それがどうかしたんですか?」。
(土居)「実は…お前ら3人に能登川高校の監督から誘いが来ているんだ」。
その言葉を聞いた3人はとても驚いた。
(良樹)「えっ!?あの能登川高校がですか!?」。
(土居)「あぁ。お前ら3人を戦力として迎えたいとおっしゃっている。まぁ全国大会での成績にもよるが…。とにかく,この事も考慮した上で今回の全国大会は頑張ってほしい。話は以上だ」。
その話を聞かされた3人はしばらく動揺が隠せずにいた。
(良樹)「マジかよ…。あの天下の能登川高校に…」。
(和晃)「おい惣太郎,お前はどうすんだよ」。
和晃が聞いた。
しかし惣太郎はまだ本気で考えてはいなかった。
(惣太郎)「別に。まだ全国大会で結果出さねぇと誘いがくるとは限らねぇんだぞ」。
その惣太郎の一言で…
(和晃)「まっ,確かにそうだよな。まずは全国大会の事だけを考えるか」
と和晃と良樹も気持ちを切り換えた。
(和晃)「惣太郎,全国大会でもいいピッチング期待してんぞ」。
(惣太郎)「おう。和晃,良樹,お前らのバッティングにも期待してるからな」。
(良樹)「おう,任せとけ。じゃあな。大会MVP」。
(惣太郎)「じゃあな」。惣太郎は和晃たちと別れた。
◇◇◇◇◇◇◇
惣太郎は1人で歩いている間,また表情が暗くなった。
ポケットに両手を突っ込んで下を向きながら歩いていた。
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