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(香穂母)「だって今日そうちゃんが全国大会出場を決めたでしょ?それで今日の夕方から松下さん家でパーティーする事になったの。忙しい忙しい」。
(香穂)「へぇ…そうなんだ。それってあたしも行くの?」。
(香穂母)「当たり前でしょ!!香穂も行ってあげた方がそうちゃんも喜ぶでしょ」。
(香穂)「さぁ…どうだろうね」。
香穂は2階の自分の部屋に向かった。
◇◇◇◇◇◇◇
夕方になり,惣太郎の家に香穂の家族も集まった。
「パーン!!パーン!!」。
クラッカーの音で一気にパーティーが始まった。
(4人)「かんぱーい!!」。
テーブルには豪華料理がたくさん並んでいた。
(惣太郎)「うわぁ…凄いっすねぇ。これ全部おばさんが作ったんすか?」。
(香穂母)「そうよ。そうちゃんが全国大会で活躍できるように頑張って作ったから。いっぱい食べてね」。
(惣太郎)「はい,いただきます」。
パーティーは盛り上がる中,やはり惣太郎には元気がなかった。
惣太郎は時たま気を遣って笑顔を見せるだけだった。
香穂は斜め前の席からそんな惣太郎を黙って見ていた。
◇◇◇◇◇◇◇
パーティーはいつの間にか酒が入った親同士が盛り上がるばかりになった。
(惣太郎)「じゃあ俺そろそろ2階行ってます」。
惣太郎が席を立った。
(香穂母)「もういいの?まぁ今日は試合で疲れてるしね。ゆっくりしてらっしゃい」。
(惣太郎)「うん」。
惣太郎は自分の部屋に向かった。
香穂は惣太郎が出ていくのを見送った。
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