女番長

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「お…おれは…達子(たつこ)!田中達子(たなかたつこ)!よ…よろしくな!!」 達子という名の厳つい女の子は俺と握手しようと手を出した。 「……」 俺はぜんぜんわからなかった。 「よろしく~」 達子と名乗った厳つい女の子は怒りながら言った。 「よ…よろしく~」 俺はビビって握手をした。 「あ…あんたのな…名前は?」 達子さんは聞いてきた。 (え~なんで、俺の名前聞くんだよ~!おかしくない?俺を締めるんじゃないの?) 俺は不思議だった。 「…そのかわ…たくや…です」 俺は早く解放されたかったので、正直に答えた。 「たくやかぁ~!」 俺の名前を聞いて少し喜んでいるように思えた。 俺はふとさっき、達子さんが言ってたことが気になり 「ちょっとまって……さっき、中学生って言わなかった?」 と聞いた。 「言った!それが?」 「まさか中学生?」 「そうだ!悪いか?」 (俺は……こんなくそがきにビビってたのか…くそぉ~俺の弱虫!!) 俺は自分が情けなくなった。 「だからなんだよ!!中学生がどうなんだよ?」 達子ちゃんは怒りながら言った。 「あ…いや…大人っぽくみ…見えたから…驚いた」 俺は誤魔化した。 「そ…そうかぁ?て…照れるよ」 達子ちゃんは嬉しそうだった。
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