4人が本棚に入れています
本棚に追加
「お…おれは…達子(たつこ)!田中達子(たなかたつこ)!よ…よろしくな!!」
達子という名の厳つい女の子は俺と握手しようと手を出した。
「……」
俺はぜんぜんわからなかった。
「よろしく~」
達子と名乗った厳つい女の子は怒りながら言った。
「よ…よろしく~」
俺はビビって握手をした。
「あ…あんたのな…名前は?」
達子さんは聞いてきた。
(え~なんで、俺の名前聞くんだよ~!おかしくない?俺を締めるんじゃないの?)
俺は不思議だった。
「…そのかわ…たくや…です」
俺は早く解放されたかったので、正直に答えた。
「たくやかぁ~!」
俺の名前を聞いて少し喜んでいるように思えた。
俺はふとさっき、達子さんが言ってたことが気になり
「ちょっとまって……さっき、中学生って言わなかった?」
と聞いた。
「言った!それが?」
「まさか中学生?」
「そうだ!悪いか?」
(俺は……こんなくそがきにビビってたのか…くそぉ~俺の弱虫!!)
俺は自分が情けなくなった。
「だからなんだよ!!中学生がどうなんだよ?」
達子ちゃんは怒りながら言った。
「あ…いや…大人っぽくみ…見えたから…驚いた」
俺は誤魔化した。
「そ…そうかぁ?て…照れるよ」
達子ちゃんは嬉しそうだった。
最初のコメントを投稿しよう!