女番長

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「……どっちが…た…タイプなんだ?」 達子ちゃんはくまちとすどぅーのグッズを見て俺に聞いてきた。 「は?」 俺はなにが聞かれてるかわからなかった。 「こいつとこいつ!!どっちがタイプなんだって聞いてんだよ!!」 達子ちゃんはくまちとすどぅーを指でつつきながら言った。 「く…くまち!!くまちの方がタ…タイプ。く…くまち結びサイコー!」 俺はビビりながら言った。 「ふぅ~ん!!わかった!」 そう言うと、くまちのグッズだけをリュックから出した。 「ち…ちょっと…なにすんだよ!!」 俺はくまちのグッズを取り返そうとした。 「これはおれが預かる!!」 達子ちゃんは真剣な顔で言った。 「はい?なぜ?」 「う…うるさい!!こ…こいつのグッズは預かる!!」 達子ちゃんは返そうとしなかった。 「返せよ!!」 俺は達子ちゃんからくまちのグッズを取りかえそうとした。 「やめろ!!」 達子ちゃんが大きな声で言った。俺はついに切れたと思った。 「……はい」 俺は言うことを聞いてやめておとなしく座った。 「…こ…こいつのどこがいいんだ?」 達子ちゃんはくまちのグッズを見て言った。 「く…くまち結び」 俺は正直に答えた。 ※くまち結びとは両サイドの髪を束ねて、天使の羽のような結びかたです。決して、『ベリーズ工房』のももちのトレードマークのももち結びからパクったものではありません。ちなみに筆者はももち結びをしてない、ボーイッシュな感じのももちが好きです。 「ふぅ~ん!よし!!わかった!」 「……」 「たくや!明日、また同じ時間にここに来い!!」 「は?」 俺は訳がわからなかった。 「くまちのグッズを返して欲しかったら、明日ここに来い!!」 (な…なんだよ~それ~!!くまちが人質じゃないかぁ~!…しかたない、くまちのために来るか!!) 俺は明日、くまちを取り戻すことに決めた。 「わかった」 「よし!!絶対来いよ!!」 そう言うと、達子ちゃんは立ち上がり 「もうおれは帰る!またな!!」 と言って帰った。
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