2014.March

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「はぁー。あのさーパパー 毎回毎回、サクラお兄ちゃんと 痴話喧嘩するのはいいけどさー 喧嘩して言い負ける度に勝手に部屋に入って泣きついてこないでって言ってるでしょ? 僕は他の人よりは酷くないけど…あとでサクラお兄ちゃんに質問攻めされたり…仕事増やされたりしちゃうんだからねっ! たくっ…小さい頃はわからなかったけど…サクラお兄ちゃんも嫉妬深い所があるよねー 離したくないなら首輪をつけて監禁しちゃえばって言ったのに…でさー……パパー?パパー?パパー聞いてるっ?」 拝啓、愛しのダーリンへ ただいま…知らない子に説教されてます…。 色々と言われてるけど全然…頭に入ってきません。うん。 部屋の入り口に居た俺は、この黄緑の子に 「突っ立ってないで入れば?」 と言われ…ベットに座らせております。 座らせられたと思えば…この説教…。 いったい何なんだ………。 この子はどうやら俺のことや、さっちゃんのことも知ってるらしい…。 パパ サクラお兄ちゃんと言ってる………ん? パパ?サクラお兄ちゃん? あれ?この呼び方って……… 【パパ…僕…ねむぃ…だっこー……】 【サクラお兄ちゃんはこわぃにゃー】 バァっ!と俺はその子をじっとみてみた。 「なに…パパ?」 「………………」 目付きがちょっと鋭くなってるけど…… よくよく見れば似てる…。 黄緑の髪の癖ッ毛、珍しいピンクの瞳…… そしてお腹にある傷…。 「ぁっあのー…」 「何?さっきから変だよパパ。 サクラお兄ちゃんのお仕置きが酷くて変になっちゃった?」 「違うっ違う!」 「じゃー…なーに?」 じぃーと俺を見つめてくる彼に俺は思いきって聞いてみた。 「お名前…何て言うんですか?」 「………………」
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