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鬼の笑いを無視しても瞼の裏に張り付いていてとれない
この道は確かにどこかに繋がっているのに
ただ歩いてはダメなのだろう
誰かに背中を押されている
鬼の笑いを無視しても瞼の裏に張り付いていてとれない
瞼を引きちぎってみても、目をくり抜いてみても、鬼はいる
いつもいる
道なき道を歩く夢を見た
鬼はいなかった
どこにもいなかった
いつまでも眠っていたいと思った
だから足を止め、目を閉じた
そこに鬼がいた
鬼の笑いを無視しても瞼の裏に張り付いていてとれない
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