冒頭

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サイレンは警告の音ではなく絶望の音だ。 しかし、今回は大人しくしているかもしれない。 カロルも学んでいるかもしれない。 そうだ、性懲りもなく能力を開放するほどアホではないはずだ。 そんな希望は粉々に打ち砕かれる。 ウォンウォンウォンウォンウォン 無慈悲なサイレン音が施設中に響き渡り、寝不足が確定した。 あとでロクスにはきついお仕置きするとして、休みたかったなぁ。 静寂を得た部屋には、心の中で涙を流す少年と誇らしげに胸を張る少女と机うつ伏せに突っ伏した幼女がいた。 ※この後めちゃくちゃ怒られました
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