外界へ

3/18

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
「新人どもにやらせればいいのにな。収穫なんてレベル3くらいだし、いい経験値稼ぎだと思うんだけどね。」 「襲われる。」 「出たとしてもマラキア級だろ。新人でも能力持ちの手に余るとは思えないが。」 マラキア級とは外界生物の脅威度をランク付けしたもので、大人しく気性の穏やかな危険度が極めて低い事を示す。 他にもレーニス級、プロケッラ級、ニンブス級、テューフォーン級といった具合に脅威度が上がっていく。それと世界崩壊時の一度にしか確認されていないがテンペスターズ級といったランクがあり、指令レベルに影響を与える。 しかし各ランクごとに棲み分けがあるため、例えばプロケッラ級の外界生物が住んでるエリアではレーニス級もニンブス級も観測されていない。 つまりもっとも低ランクのマラキア級の棲んでいる土地に街を作れば、それ以上のランクのモンスターは出現しないのだ。 当然、畑のあるエリアもマラキア級の棲息エリアに設置されている。 「異常。」 カロルによると、本来マラキア級しか出現しない畑周辺に脅威度の高い外界生物が観測されているらしい。 「新人じゃ対処できるか分からないから俺たちで様子を見る。ってワケか。これも例の件に関係してるのかね。」 「調査中。」
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加