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「ダルいな。」
平和そうな人々を見ているとやる気が削がれていく。
なんだろう、こいつらは。
俺の僅かなやる気を吸い取ってまで何をしたいんだろうか。
これ以上やる気を奪われないように、つまらない物しか映らないことは分かっていながらも、ふと窓の外へ目を逸らしてしまう。
目を向けた暗闇の中に人工物が整列しているだけの景色の中に何かが動いた気がした。
全身の毛が総毛立つ。
整備員だろうか。
いや、一瞬しか見えなかったがかなり大きかった。
今度は窓に張り付いて外を凝視するが鉄筋が並んでいるだけだった。
気のせいか?
いや、確かに何かいた。
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