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「あ、ありがとうございます!」
だからありがとうじゃないでしょ。
いつも通りな筑紫君だけど、何だか今はそんなところすら魅力的に感じてしまうから困る。
「で、あのさ」
ずっと普通で、普通を愛して、普通の化身で、普通過ぎる彼が、私の為だけに、私に告白する為だけにそれを捨てた。
そう考えただけで、どうしようもなく愛しく思えてしまって。
「ちゅうは何処にすればいいの?」
私が恥ずかしげもなくそう言うと、筑紫君はとっても恥ずかしそうに黄色い花を指さした。
花麒麟。
あああ、安直に形だけで決めやがって。
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