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───それでも。
私は…
琉惺が好きなんだと思う。
見つめた先には、落葉した
銀杏の木が寂しく佇んでいる。
その向こうに見える
ケヤキの葉が落葉する頃には
私にとって1年で一番
辛いあの日がやって来る。
今年の秋人の命日は
あの壁の文字を
消しさる事が出来るだろうか。
あの部屋から…
歩み出す事が出来るだろうか。
そんな事を思いながら
到着したMashのメンバーが
車から降りて来る姿を
ぼんやりと見つめていた。
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