882人が本棚に入れています
本棚に追加
と、その時。
ゆっくりと私に瞳を向けた
近藤部長が放った言葉で
全てが変わる。
「なぁ高野。
片桐秋人の事でひとつ
聞きたいんだけど」
「えっ?」
「アイツさ…。
お前の部屋に何か
残さなかったか?」
…なんで…?
言葉を失った私を
見つめる近藤部長の瞳が
どこか冷酷で…。
私の知らない近藤部長の
裏側を初めて見た気がした。
それと共に私は確信する。
琉惺も近藤部長も…
秋人の「手帳」を
探している───。
最初のコメントを投稿しよう!