失望

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と、その時。 ゆっくりと私に瞳を向けた 近藤部長が放った言葉で 全てが変わる。 「なぁ高野。 片桐秋人の事でひとつ 聞きたいんだけど」 「えっ?」 「アイツさ…。 お前の部屋に何か 残さなかったか?」 …なんで…? 言葉を失った私を 見つめる近藤部長の瞳が どこか冷酷で…。 私の知らない近藤部長の 裏側を初めて見た気がした。 それと共に私は確信する。 琉惺も近藤部長も… 秋人の「手帳」を 探している───。
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