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やがてスタッフがほぼ
集まり始めた頃、
ようやく琉惺が佐伯女史と
共に姿を現す。
と同時に、近藤部長の姿に
気づいた琉惺の瞳が
ゆらりと揺れた。
「…近藤部長、
いらしていたなら
連絡くらいしてく…」
言いかけた琉惺の言葉を
近藤部長が遮る。
「おー八神、
他のアーティストの
ツアーの件で会場側と
確認しなければならない
事があってな。
悪いがちょっと
付き合ってくれないか」
…なんだろう。
何となく…琉惺と
近藤部長の間に流れる空気が
張りつめているような。
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