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「あ、佐伯部長も
申し訳ありませんが、
大切な婚約者の
八神でしょうけど
少々お借りしますね」
にっこりと笑って言った
近藤部長に佐伯女史の瞳も
ゆらゆらと揺れている。
さっきから近藤部長が
紡ぐ言葉の全てが
挑発的に感じるのは
気のせいなのだろうか?
「…分かりました。
高野さん、Mashのメンバーの
会場入りは午後1時なので
それまでスタッフの指示
よろしくお願いします」
完全に距離を置いて
私に指示した琉惺に
「はい」と頷きながら
拭いきれない不安を
感じていた。
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