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濃厚な写真をもらって30分。
俺とディーたんは、情報交換という名の萌え語りをしていた。
もちろん、フォル先生のことも伝えました。
「へぇ……。面白いことになってきたんだ。これから、楽しみだねぇ」
「うん。……あー、そういえば、ディーたんが貸してくれたの返すね」
「ん」
さっき読んでいた小説をディーたんに渡すと、感想は? と聞かれたので渋々答えた。
「感想っていうか……。内容に悪意を感じたよ。面白かったけど」
「えー。僕の最近のブームなのに」
「ディーたん」
「ベル姫も総受けになっちゃえばー?」
「俺はノーマルなの。ディーたんが受ければいいじゃない。腐男子受け、おいしいよ?」
「ベルだって、腐男子だよね?」
「…………」
ディーたんの言葉に黙り込む。別に忘れてたわけじゃない、よ?
「……まぁ、いいや。そういえば、ベル姫」
「ふへっ!?」
目が泳いでいたことに気づかれていたのかと思い、驚いて変な声を出してしまった。
「今度、新作を持ってくるよって言おうとしたんだけどね」
「う……」
またやってしまった、と途端に恥ずかしくなり、顔を真っ赤にさせる。
顔を俯かせて目を合わせないでいると、クスッと笑う声が耳に届いた。
「耳まで真っ赤。ベル姫のことだから、結構フラグたててるんじゃない?」
「そんなこと、あるわけないじゃないっ」
失礼しちゃうな、と頬を膨らませる。
これでも、フラグがたたないように行動してるんだよ?
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