2。

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「相変わらず、可愛いね」 頬に触れる手が髪へ移動すると、俺はフイッと顔を背ける。 「触らないで」 「つれないなぁ。ベル姫はご機嫌斜め?」 クスクスと笑い、俺を見下ろす相手にムッとして、目を合わせないようにしながら、小さな声で呟いた。 「……お前が来ないから」 「っ……今日は素直だね。そんなに僕のが、欲しいの?」 「……うん」 「なら、いつもみたいさ。可愛くおねだりしてみせて?」 「やだ……恥ずかしいもん」 「しょうがない子だなぁ。このままだと、ご褒美はおあずけだね」 我慢出来るの? と口の端を上げる相手を見上げ、不満たっぷりの表情をする。 「……ケチ。ディーたんのドS。早くしてよね。俺が我慢してるうちに」 「もう……ベル姫は欲しがりさんだねぇ」 「は・や・く」 「はいはい」 やっと相手が上から降りてくれると、俺も体を起こし、何度もやるうち得意になっていた縄抜けでリボンを解いた。 さすが、ディーたん。 毎回、縛り方違うのに手加減してくれたんだね。俺への愛かな? なんてね。 「ベル姫。はい」 薄桃色の髪の男――ディーたんは、机に置いてあったバッグから、封筒を取り出した。 「ありがと。ディーたんは頼りになるね!」 彼の名前は、ディータ・ハルナイト。 赤の国の情報屋であり、俺の友達。 「ベル姫と萌えのためなら、僕はなんでもするよ?」 「えへへ。ディーたん素敵! イケメン! 腐男子っ!」 「ふふ。褒めても写真しか出ないよ」 ただし、腐ってます。 あ、濃厚な写真をいただきました。 .
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