3。

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俺が目覚めると、ちゃんとベッドの上で眠っていた。 やっぱり、エリクが運んでくれたみたいだね。さすがっ。 「……あれ、まだ朝か」 窓から見えるのは、俺が滅多にお目にかかれない朝日。 どうしよう。 2日続けて早起きするなんて……。 何か事件でも起こるのかなー? なんて。 「そんなわけないか」 あはは、と乾いた笑い声を上げてから、ため息を吐く。 せっかく早起きしたんだから、散歩でもしてこようか。不思議と眠くないし。 きっと、疲れたら二度寝出来るだろう。 「……たまには、顔見せに行くのもいいよね」 誰に言うでもなく、独り言を呟く。 そして、ベッドから降り、クローゼットから着替えを取り出すと、素早く身支度をした。 「よし、中庭に行こ」 部屋から廊下に出ると、メイドさん達を数人見ただけで、誰かと出会うことはなかった。 恐らく、食事や洗濯で忙しいんだろうね。 ……うん、俺のお嫁さんは料理が出来て、心の広い可愛い女の子がいいなっ。 残念ながら、城のメイドさん以外の女の子にはあまり会ったことないけどね! ……はぁ。 「どっかに居ないかなぁ。料理が出来るお嫁さ――」 「おや? ベル坊っちゃん。今日は早起きですねぇ」 「あっ!」 .
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