3。

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結局、目が冴えてしまい、二度寝することはなかった。 朝食を食べ終わると、午後のフォル先生の授業まで暇になったので、カイの所に行こうと思います。 「しっかりやってるかなー?」 俺がやって来たのは、訓練所と言われる場所。 まぁ、訓練所と言っても、何もないただ広い場所なんだけど。 城で働く騎士達が、剣術を磨くには丁度良いと言って、そこで訓練している。 「――っ!」 「隙だらけだぞ!」 「は、はい!」 「相変わらず、スゲーな。あの人達は」 「あぁ、俺達じゃ、相手にならねぇもんな」 金属同士が擦れる音と、騎士達の声が聞こえてくると、俺はひっそりと影から様子を窺った。 あぁ、やってるねー。 「カイ! 次は私の相手をしてくれないか?」 「おう……じゃなくて、はい!」 はぁ、わざわざ言い直すなんて、上司には逆らえないんだね。 カイってば、可愛いじゃないか。……ゴホン。 まだ話してなかったけど、カイは本来、騎士見習いである。 趣味がお菓子作りの爽やかな親友ってだけじゃありません。わんこでもお母さんでもないのです。 「……おや、そこにいるのは、ベル王子?」 「え……ベル?」 「ふぁいっ!?」 か、噛んだ。 恥ずかしいですね、ふぁい。 .
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