3。

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おやつには丁度良い時間帯。 いつも通り、ベルは昼寝をしているだろうと思い、クッキーを持って中庭へ向かった。 「おーい、ベルー?」 名前を呼んで辺りを見渡すと、木陰で寝ているベルの姿が見えた。 「…………」 ベルは静かに寝息をたてていて、起きる様子はない。って、おいおい。 「襲われたら、どうするんだよ……」 「ん……」 「…………」 気持ちよさそうに眠る姿に、呆れるしかない。 毎回、理性を総動員させて起こしている俺を褒めてほしい。 ベルの傍に座り、柔らかい髪に触れて撫でる。 猫のように擦り寄ってくるのが可愛くて、撫で続けてしまう。 「……クシュッ……」 「風邪引くな……」 小さくくしゃみをしたベルを見て、このままではいけないと思い、少しでも温かくなるように膝枕をしてやった。 世話を焼いてしまうのは、俺の性格だな。 眠るベルは、体を縮こまらせながら、俺の服をギュッと掴んで幸せそうな顔をしている。 「……ベル」 スッとベルの白い頬に触れた。 そのまま手を滑らせ、親指で薄く開いた唇に触れると、ふに、と柔らかい感触にドキッとする。 ……ヤバいかも。 「無防備過ぎるお前も悪いんだぞ……」 ――好きだ。 その、言葉に出せない気持ちを思いながら、引き寄せられるように唇を重ねた――。 .
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