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「怒らせると怖いんだよね……」
想像するだけで、青ざめる。
エリクなんて、笑顔で「宿題、増やしましょうか?」とか言いそう。フォル先生より怖いお兄さまですね。
そういえば、年齢からいくとフォル先生が長男で、エリクは次男? わー、二人が兄弟とか、妄想したらおいしいねっ! どっちが受けでもいける!
『……怖くても、好きなんだろう?』
「うぇっ? うん、家族だからね!」
おっと、危ない。
妄想の旅に出るところだったよ。
クラウの問いかけに慌てて頷くと、俺がなにを考えていたのか分かったらしく、彼はため息を吐いていた。
『また、変な想像してただろ?』
「変じゃないもん! これが俺の通常運転です!」
『……そうか』
何となくクラウに引かれた感あったけど、無視しておこう。
「じゃあ、そろそろ寝るね! 明日は遊びに行く予定だし……」
『あぁ、いつものか。楽しんでこいよ』
「うんっ。ついでに素敵なカップルを探してくるよ!」
『……それは、どうでもいいがな』
「なんか言ったー?」
『いや、気のせいだ』
クラウの小さな呟きは聞き取れなかったけど、まぁいっか。
明日は、カイと一緒に城下町へ遊びに行くつもりなので、すごく楽しみです。
そして、クラウに言った通り、素敵なカップルを見つけて萌えを補給してこよう。
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