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「そこの〇ビルの裏の店、ランチが美味しいって秘書課の子に聞いたんだよね」
さりげなく「秘書課の子」を強調してみた。
ふふ…、ちょっとムッとしてる。
「カナは甘いの好きでしょ？
そこのデザートが、また美味しいらしいよ？
ランチコースだと十種類の中から、色々選べるんだって
…カナ？」
途中から、と言うか、デザートの辺りから、すごいキラキラとしてるんだけど。
いけないと思いつつ……
「…やっぱり止めとこっか？」
「えっ」
ガーンって効果音が聞こえてきそうなほどショックな顔をして、ちょっと涙目だ。
（やべぇ…、すげー可愛い）
いじるのをやめられない
俺が笑いを堪えているのに気付いたカナが、頬を膨らませてプイッと背を向けて走って行った。
「あー…、俺もまだまだだな」
弄られるカナには、たまったもんじゃないだろうけど
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