第1話

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時季が囁く甘い言葉に、促されるように気持ちは傾いていった。 気が付けば、どっぷりハマっている自分がいた。 (時季にばかり構っていられない。) でも、素直になれなくて…。 もともと同期という接点しかない私たち。 時季の存在の特殊性を考えれば、なぜ―――… 「たまに居るのよねー、あんたみたいに勘違いな人。 遊びよ、あ・そ・び。 だだのピロートーク、そーゆー軽口を楽しむもんなのに、いちいち本気にしてたんだ? 重っっ、時季もよく相手にしてたねー」 …―――自分が何故あそこまで思い上がれていたのか不思議になる。
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