されどクラクション

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活気溢れる都会。 しかし、都会には渋滞が付き物だ。男もその中の一人、車内でイライラしていた。 やっと進み出した前の車たち。しかし進んでいくと、チカチカと点滅する横断歩道を小走りで進む女がいた。 どう見ても信号には間に合いそうにないし、本人が間に合わせる気がないようにさえ男には見えた。 男は先の渋滞のこともあり、女にクラクションを三回鳴らした。軽い気持ちでの行動だった。 女は不満そうな顔をしていた。 男は再び進み出す。
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