されどクラクション

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後輩は限界だった。 必死に頑張ってここまでやってきていた。しかし、今日の女の言葉は、今までブレーキしていた気持ちを加速させるには十分だった。 後輩は風呂場へと歩く。カミソリを手にして。 彼女にクラクションを鳴らすような人は、残念ながら一人もいなかった。 後輩は止まらなかった。そして、やがて後輩の呼吸は完全に止まった。
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