第7話

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彼のことは同じ中学同窓生で“友達”だと思えばいい。 今月が終わって、 和也さんが戻ってきたら、きっと何もかも丸く収まる。 もうこれ以上、気にしないようにしよう。 *    *    * 気にしないように―――…って、思ってたのに。 受信Boxはいつの間にやら常務のメールで 埋め尽くされてきている。 常務は律儀にも毎朝・昼・晩はもちろん、 暇があったら必ずメールを入れてきて。 しかもその内容というのが 体が痒くなるような甘ったるい愛の囁き…――― …ではなく、 中高生がする会話のような、くだらない内容ばっかり。 でも、 困ったことに……面白いんだよね……。
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