第7話

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そして、 『発音も何も、写真だけじゃないですか』 ついに返信をしてしまう。 ―――ピピピッ うわっ!! 返信はやっ!! 『やっと返したな。  今度会った時、聞かせてやるよ』 ……くっそぉ。 してやったり、と笑っている常務の顔が浮かぶよ。 内容がくだらなければくだらないほど つっこみたくなるあたしの性格を本当によく把握している。 「何、携帯片手ににらめっこしてるんです?」 あわてて携帯を閉じ、無造作に机の上に置く。 今日は本社であるトラストに出社の日。  で、今は、お昼休み。 「べ、別にっ。それより、今日は遅かったね」 あたしはすでに先にお弁当を食べ終えて、 メールチェックをしていた所を優子ちゃんに声をかけられた。
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