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「お兄ちゃんの方は兄妹の枠を越えたがっていたのに
先輩は別にそうでもなかった感じだし。
この前の話しだと
成り行きで恋人になることにOKしたみたいな…」
「…そんなことっ、……ないよ…」
威勢よく彼女の話を遮ったわりには、
なんで、否定部分が弱くなったのか。
「それに何よりこれまでずっと近くに彼がいたのに
先輩はお兄ちゃんに対して恋愛感情を持たなかったんでしょ?」
「それは… だって、和也さんには彼女がいたから…」
「そんなの好きになっちゃったら関係ないでしょう~。
その彼女に嫉妬することも、
別れて欲しいなんて願うこともなかったんでしょ?
そうなると、完璧、兄妹じゃないですかー」
どう返していいのか、
次の句へ繋げる言葉が見つからない。
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