そんなこんなで惑わされました。

第7話

―――ピピピッ

あれ!?

送ってもないのにまた来た!?

くどいよ、もうっ!!

『忘れてるだろうから付け足しとくけど、

どちらかが“また後で”って書いたら

それでメールのやりとりは終了って意味だからな。

でないとエンドレスにメールが続くだろ?

じゃな。　今度こそ、本当にまた後で』

「…えっ」

正直、かなり驚いて。

しばらく携帯に書かれたその文を何度も読み返した。

なぜならこの取り決めは

あたしと和也さんの間で使われている法則だから。

しかも、

そういうルールにしよう、と和也さんに言い出したのは

あたしなのだ。