プロローグ

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「ねぇ、ちぃちゃん」 ボクが名前を呼ぶと、ちぃちゃんは顔に土がついたまま、「なーに、なっちゃん」と笑顔でボクに振り向いてくれた。 「あしたもボクといっしょにあそんでくれる?あさってもその日もずっと。」 いつもの様にボクはちぃちゃんに遊ぶ約束をする。 「うん!あしたもあさってもずっと、なっちゃんとあそぶよ!なっちゃんとあそぶのすきだもんっ」 さっきよりも輝いた笑顔でボクに言ってくれた。 「ボクもちぃちゃんとあそぶのすき!じゃあ、やくそくしよ!ボクといっしょにいるって!ボク、ちぃちゃんすきだから!」 ボクは右手を出し、指切りのポーズをする。 ちぃちゃんは、 「うんっ、やくそくだよ!なっちゃんすき!ずっといっしょ!」 と左手を出し、指切りをしてくれた。 ボクたちは笑顔を向け、 「だいすきだよ!やくそく!」 と、さっき作ったトンネルの上でボクたちは指切りをした。
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