60人が本棚に入れています
本棚に追加
こんな知らない人とするなんて嫌。
なんでこんなことに。
私は急いでいただけなのに。
怖い。怖いよ。
男に掴まれてる腕は痛くて傷に染みる。
男の手は海月の太股に触れれば、海月はぴくっ体を震わせる。
「あ…?てめぇ、初めてじゃねぇな」
「っ!!」
いやっ。
「そんな可愛い顔して、実はヤリマン?触っただけで感じるとか、相当男とヤッてんだろ?」
「違うっ!そんなんじゃっ」
「ふぅん?必死になって否定するとか益々怪しいねぇ」
なんで。なんでこんな男に。
わかんないっ。なんで一回触っただけで全部解るの?
「その口でエロく喘いでみろよ」
男の手は海月の唇に触れる。
やだ、気持ち悪い。キモチワルイ。
海月は男の指を思い切り噛む。
「てんめぇっ!ぐっ!?」
あまりにも腹が立ったので、男を蹴る。
そして、睨む。
震えがちの口を海月は笑うように開く。
「人が可愛く怖がってれば調子に乗って。そうね。貴方の言ってることは大体正解。でも、私とヤりたいなら、一回五万よ」
「はっ、おまえフリー?」
「高校生だからね」
海月は立ち上がって笑ってみせる。
ただ、これは強気でいるだけ。
本当は怖い。
「へぇ?おまえ体売ってんだ?なに?そんなに金欲しいの?」
「当然でしょ?世の中金よ」
「あっははは、面白い女だな。けどよぉ、強がってんのバレバレだぜ?ほんとはさぁ、怖いんだろぉ?
ま、ヤリマンなら金払わなくてもいいよなぁ?本当は気持ちいいことが好きなんだろ?
とんだエロい女だねぇ。その体、俺の物にしてやるよ」
「触んないでっ!!」
海月は走って、その場から逃げるけど、直ぐに男に捕まる。
口を塞がれて、叫べないようにされる。
「んんーっんっー」
「気持ちいいこと。しようや」
ドガっとした音が聞こえた。
男の手は海月から離れて、海月はそのままへたり込む。
「大丈夫?」
「だれ」
って、凄いイケメンっ!なに、こんな世の中にこんなイケメンいるの!?
「ちょっと失礼」
「っ!?」
ひょいっと助けてくれたんだと思う男に体を持ち上げられた。
そのままお姫様抱っこをされた。
最初のコメントを投稿しよう!