出会い

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こんな知らない人とするなんて嫌。 なんでこんなことに。 私は急いでいただけなのに。 怖い。怖いよ。 男に掴まれてる腕は痛くて傷に染みる。 男の手は海月の太股に触れれば、海月はぴくっ体を震わせる。 「あ…?てめぇ、初めてじゃねぇな」 「っ!!」 いやっ。 「そんな可愛い顔して、実はヤリマン?触っただけで感じるとか、相当男とヤッてんだろ?」 「違うっ!そんなんじゃっ」 「ふぅん?必死になって否定するとか益々怪しいねぇ」 なんで。なんでこんな男に。 わかんないっ。なんで一回触っただけで全部解るの? 「その口でエロく喘いでみろよ」 男の手は海月の唇に触れる。 やだ、気持ち悪い。キモチワルイ。 海月は男の指を思い切り噛む。 「てんめぇっ!ぐっ!?」 あまりにも腹が立ったので、男を蹴る。 そして、睨む。 震えがちの口を海月は笑うように開く。 「人が可愛く怖がってれば調子に乗って。そうね。貴方の言ってることは大体正解。でも、私とヤりたいなら、一回五万よ」 「はっ、おまえフリー?」 「高校生だからね」 海月は立ち上がって笑ってみせる。 ただ、これは強気でいるだけ。 本当は怖い。 「へぇ?おまえ体売ってんだ?なに?そんなに金欲しいの?」 「当然でしょ?世の中金よ」 「あっははは、面白い女だな。けどよぉ、強がってんのバレバレだぜ?ほんとはさぁ、怖いんだろぉ? ま、ヤリマンなら金払わなくてもいいよなぁ?本当は気持ちいいことが好きなんだろ? とんだエロい女だねぇ。その体、俺の物にしてやるよ」 「触んないでっ!!」 海月は走って、その場から逃げるけど、直ぐに男に捕まる。 口を塞がれて、叫べないようにされる。 「んんーっんっー」 「気持ちいいこと。しようや」 ドガっとした音が聞こえた。 男の手は海月から離れて、海月はそのままへたり込む。 「大丈夫?」 「だれ」 って、凄いイケメンっ!なに、こんな世の中にこんなイケメンいるの!? 「ちょっと失礼」 「っ!?」 ひょいっと助けてくれたんだと思う男に体を持ち上げられた。 そのままお姫様抱っこをされた。
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