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男の目は鋭く光る。
思わず見とれてしまう瞳。
「…な、」
男は財布から金を取り出す。
その額は五万。
それを海月の手の上に置き、囁く。
「その体。買った」
「ぇ、」
また、ひょいっと男にお姫様抱っこされる。
「ちょ、ま、まってよ」
「佐内雅騎」
「ハ…?」
「俺の名前。ここのカジノの店長やってます。そして海月は今から俺の女」
「か、勝手に決めないでっ!!」
「その体は買ったよ。海月の望む額」
「そうじゃなくてっ。お金をくれるのは嬉しいっ。でも、なんなのいきなり」
「言ったよね。ここらあたりは欲求不満な男共の溜まり場だって。俺だって、欲求不満なんだよ」
ドサッとベッドに下ろされ、雅騎は海月を押し倒す。
指と指を絡ませて。ニヤリと笑ってみせる。
「いいわ。遊んであげる」
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