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「忘れる訳がないさ、桜を見ていたら朱里が歩きながら桜を見上げてるもんだから俺に気付かなくて体当たりして土手を転がり落ちた衝撃的な出会いだもんな…あれは痛かった」
慧斗はオーバーアクション気味に痛みを表現しながら悪戯っぽい笑みを浮かべて言う
「もう、細かいこと気にしちゃダメェー!!」
「ダメと言われてもな聞いてきたのは朱里じゃないか?」
「…っう…そうだけど、もっとロマンチックとか言葉を選んで欲しいと言うか…もう何でもないです…」
朱里は頬を膨らませて、慧斗から視線を反らす
「まあ、あれだ。細かいこと気にしすぎても困る」
「細かいことって、私にとっては大事なことなんだよ」
「そうだな、突然可愛い子からアタックされた大事な大事な思い出だもんな?痛かったけど今こうして付き合ってることを考えると悪くないな」
慧斗は朱里の隣に腰掛ける
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