第1話

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この作品は実話で今までの作品と重複する箇所もあります。 ご了承下さい。 三年前に東日本大震災が起きその2ヶ月後に父は他界しました。 あの年の年明け後に父の介護が始まりました。 私は会社も退職しました。その半年前に家で飼っていた猫が家に戻って来なくなり、父の体が段々と不自由になって行く様を見て猫も失望したのでしょう。 私にもよくなつき、父が可愛がっておりました。 うちの猫は大変グルメ家でした。 名前はチャコ、今思えば天使がチャコの姿になり私たちと一緒に暮らしていたのではと今でも思います。 生後まもなく、近所からもらって来ました。 父は24時間,一年365日台所の裏口を開いたままにし終日チャコが出入り出来るようにしておきました。 チャコは茶色と白の二毛でした。 父が前の年の冬,夜トイレに行く途中にを滑らせて玄関のガラリ戸に頭から突っ込んで行きました。 それが介護の始まりでした。 翌日は日曜日でした。他の兄たちも集まり義理の姉から薬の扱い方を教わりました。 父はケガとか病気でそのような体になったのではありません。
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