1、転校生と私

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ビュッと風が吹き抜けた。 私は唖然とし、喋ることもできず立ち尽くした。 榊は楽しそうに笑った。 「ふふふ……、君は“止めて”居たのにね? いつしか君が“化け物”になってしまった。 ねぇ、南方 涼香(ミナカタスズカ)さん。」 久々に聞いた名はどこか他人の名のように思えてならなかった。 そして彼、榊への恐怖が強まる。 目の前の奴は何を知ってる? 何をしようとしてる? 奴は……、 …………なぜ、私がみえている?
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