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ビュッと風が吹き抜けた。
私は唖然とし、喋ることもできず立ち尽くした。
榊は楽しそうに笑った。
「ふふふ……、君は“止めて”居たのにね?
いつしか君が“化け物”になってしまった。
ねぇ、南方 涼香(ミナカタスズカ)さん。」
久々に聞いた名はどこか他人の名のように思えてならなかった。
そして彼、榊への恐怖が強まる。
目の前の奴は何を知ってる?
何をしようとしてる?
奴は……、
…………なぜ、私がみえている?
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